地球環境の保護や健康志向の高まりによって、肉を使わない食品やメニューが続々と登場しています。なかでも最近話題になりつつあるのが、IKEAが開発した「ベジドッグ」というメニュー。植物由来の原料を中心に構成され、肉を使わないホットドッグとしても注目されています。
今回の記事では、IKEAのベジドッグとはどのようなメニューなのか、原材料やカロリー、気になる味についても解説します。
引用:https://www.ikea.com/jp/ja/newsroom/corporate-news/20201126-shibuya-veggidog-pubb7b41af7
「ベジドッグ」とは、スウェーデン発の家具量販店IKEAが開発・販売している植物由来の原料でできたホットドッグです。
IKEAの店舗にはレストランが併設されており、さまざまなイートインメニュー・テイクアウトメニューが提供されています。従来のポークソーセージを使用したホットドッグは100円という手頃な価格で楽しめますが、ベジドッグはさらに手頃な80円という価格に設定。
さらに、オニオンや紫キャベツ、マッシュポテト、チョップドサラダ、サルサソースなどがトッピングされたベジドッグもラインアップされており、以下の10種類のバリエーションから選ぶことができます。
- 1. SMÅLAND/スモーランド ベジドッグ(80円)
- 2. ÄLMHULT/エルムフルト オニオン&紫キャベツベジドッグ(110円)
- 3. UPPSALA/ウプサラ マッシュポテトベジドッグ(150円)
- 4. KALMAR/カルマル チリコンカンベジドッグ(180円)
- 5. MALMÖ/マルメ シーズナルサルサベジドッグ(りんご)(220円)
- 6. YSTAD/イスタード ノルディックチーズベジドッグ(240円)
- 7. KALIX/カリックス チョップドサラダベジドッグ(300円)
- 8. STOCKHOLM/ストックホルム ケバブベジドッグ(360円)
- 9. GÖTEBORG/ヨーテボリ シュリンプディルマヨベジドッグ(410円)
- 10. LAPPLAND/ラップランド サーモンベジドッグ(460円)
なお、日本国内では「スモーランド ベジドッグ」、「エルムフルト オニオン&紫キャベツベジドッグ」はIKEA全店で購入できますが、それ以外の8種類はIKEA渋谷の限定商品となっています。
引用:https://www.ikea.com/jp/ja/newsroom/corporate-news/20201126-shibuya-veggidog-pubb7b41af7
IKEAがベジドッグを開発した2つの理由
なぜIKEAではベジドッグを開発することになったのでしょうか。その背景には地球環境への配慮があります。畜産動物を飼育するためには大量の飼料や水が必要であり、畜産動物から生じるメタンなどの温室効果ガスは温暖化の原因にもなります。従来の肉類から植物由来の食品に切り替えることによって、温室効果ガスの排出量を抑えられるメリットがあるのです。
また、人々の健康を考えたとき、手軽に口にできるとともに美味しい食品であることも求められます。そのような意味でも、ベジドッグは従来のホットドッグよりもあえて安価な価格に設定し、毎日食べても飽きないようさまざまなバリエーションが用意されています。
IKEAのベジドッグの原材料とカロリー
冒頭にも紹介したとおり、ベジドッグは植物由来の原料でできており、具体的にはケールやレンズ豆、キヌア、タマネギ、小麦プロタインなどが挙げられます。トッピングによっては紫キャベツやじゃがいも、りんご、エビ、サーモンなどが使用されているものもあります。
ちなみに、ベーシックな「スモーランド ベジドッグ」のカロリーは1本あたり187.9kcal(ケチャップ・マスタード使用の場合)。従来のホットドッグは271.2kcalのため、およそ3分の2に抑えられている計算になります。また、特筆すべき部分なのが脂質の少なさ。従来のホットドッグは1本あたり14.9gもの脂質が含まれていましたが、ベジドッグの場合はわずか3.7gに抑えられているのも嬉しいポイントです。
ベジドッグの気になる味は?
カロリーと脂質が抑えられているベジドッグですが、その秘密はソーセージの代わりにベジミートが用いられている点にあります。ベジミートとは、レンズ豆やタマネギを加工し肉の食感や風味に近づけたもの。しかし、完全に肉の代替品として活用することは難しく、ベジドッグを口にしたときは豆の風味が感じられます。そのため、見た目はホットドッグですが、一般的なソーセージとは別物ととらえるのが良いでしょう。