体調・体質改善になるかも?グルテンフリーの効果や実践について

「朝の目覚めが悪く学校や仕事に遅刻しそうになる」、「体がだるく憂鬱な気持ちが続いている」など、慢性的な体調不良に陥っている方も少なくありません。原因を考えてみても心当たりがない場合、「グルテンフリー」の食生活を実践してみることで解消できる可能性もあります。

今回は、グルテンフリーとは何か、実践するメリットや注意点も含めて詳しく解説します。

グルテンフリーとは

グルテンフリーとは、グルテンが含まれる食品を摂らない食生活・ライフスタイルのことを指します。

小麦や大麦といった穀物にはグルテンとよばれる物質が含まれており、小麦粉を練る際にグルテニンとグリアジンとよばれる2つのタンパク質が絡み合うことでグルテンができます。

小麦粉に水を加えて練ると粘りが出るのは、このグルテンが生成されるためであり、パンや麺類などを作る際にグルテンは欠かせないものなのです。

グルテンフリーを実践する効果・メリット

女性

タンパク質の一種であるグルテンは、本来私たちの体にとって有害な物質ではありません。では、なぜグルテンフリーを取り入れる人がいるのでしょうか。グルテンフリーを実践する効果やメリットについて解説します。

小麦が合わない体質に適応するため

小麦を摂取することでアレルギーを引き起こす患者が存在します。また、グルテンフリーは本来、セリアック病の患者に向けて開発された食事療法です。セリアック病にかかった場合、グルテンを摂取した際に腸内の細胞が破壊され、激しい腹痛に襲われます。そのため、セリアック病患者の食事は小麦を極力避けなければならないのです。

体質改善をするため

アレルギーやセリアック病といった疾病がない場合でも、グルテンが原因で慢性的な体調不良に陥る人も少なくありません。

体の倦怠感や肌荒れなどが見られ、食生活を改善したり適度な運動を心がけたりしてもそれらの症状が改善されないケースもあります。何が原因なのか分からず悩んでいる方も多いですが、もしそれがグルテンの摂取に起因したものであった場合、グルテンフリーを実践することで体質改善が見込める可能性もあるのです。

さらに、そもそも小麦には糖質が含まれており、依存性が高いことでも知られています。食べすぎによって肥満や生活習慣病のリスクが高まることから、健康維持を目的としてグルテンフリーを実践している人も少なくありません。

グルテンフリーを実践するうえでの注意点・デメリット

困る

体質改善が期待できるグルテンフリーですが、注意しておかなければならないポイントもあります。

食事の満足度が低下する

小麦製品を避けるということは、その分食事のバリエーションが少なくなることも意味します。たとえば、パンやパスタ、ラーメン、うどんなど、私たちの周りにはグルテンを含んだ食品が多く存在します。

近年では小麦粉の代用品として米粉なども登場していますが、小麦の味わいとは異なり、食事の満足度が低下することも考えられるでしょう。

栄養が偏る

炭水化物の一種である小麦は、私たちが活動していくうえで貴重なエネルギー源となる食材です。また、小麦には豊富な食物繊維も含まれており、極端なグルテンフリーを実践した場合に栄養が偏ってしまうことも。

小麦の摂取に対して極端に神経質になるのではなく、可能な限りグルテンの摂取量を減らすなど、できる範囲

手軽に始められ体質改善も期待できるグルテンフリー

グルテンを含む食材を摂らないということはハードルが高く、難しく感じられる方もいるかもしれません。しかし、グルテンフリーの食材は多く販売されており、ネット通販やスーパーなどでも手軽に購入できます。

食生活に気をつけているはずなのに体調が優れないという方は、一度グルテンフリーを実践してみるのも良いかもしれません。

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